スポンサードリンク
【レポート】世界のマラソンスピードも体験! "Qちゃん"直接指導のランニングスクールに潜入 (1) 国立霞ヶ丘競技場に市民ランナーたちが集結
【レポート】世界のマラソンスピードも体験! "Qちゃん"直接指導のランニングスクールに潜入 (1) 国立霞ヶ丘競技場に市民ランナーたちが集結
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/06/15/runningschool/

既報によると、2009年東京マラソンの応募者数は、26万1,981人と過去最多で倍率は約7.1倍だったという。皇居の周りでは、ランナーたちによる"マラソン渋滞"が起きていると言われており、もはやランニングは単なるブームではなく、確固たる地位を確立し始めている。
そんななか、市民ランナーやジョギング愛好者、これから走ってみたいという人のために、スクールイベント「VAAM presents ランニングスクール+Q in 東京」が7日、国立霞ヶ丘競技場にて開催された。同スクールはウェブサイト「VAAM presents ランニングスクール+Q」のリアルイベントで、2000年シドニー五輪・女子マラソンの金メダリストの"Qちゃん"こと高橋尚子元選手とそのチーム「チームQ」らが直接指導にあたる。憧れの"Qちゃん"から直接指導受けられるなんて! と学生時代陸上部だった私は、思わずスクールへ潜入。実際に指導を体験しながら、スクールの様子をレポートする。
"Qちゃんスマイル"で幕開け! 音楽にのって準備体操
同スクールは、事前に申し込みをした中から、抽選により100名を選出。ランニング初心者からマラソン大会出場者というツワモノまで、老若男女が国立霞ヶ丘競技場に集った。
"Qちゃんスマイル"で朗らかに開会宣言をした高橋尚子さん
まずは、2000年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんが颯爽と登場。「皆さんの心がけのおかげで快晴となりました。今日は皆さんにランニングの基礎を一緒に学んでいきたいと思います。心に余裕をもって、楽しくランニングしましょう!」とさわやかな笑顔とともに開会。参加者と高橋さんの元気のよさを反映したかのような晴れ空の下、音楽に合わせながらの準備体操が始まった。
練習は「教わることを自分のものにしてもらうため」との目的で、参加者は2チームに分かれ、高橋さんによるランニングフォーム指導とチームQのコーチ西村さんによるストレッチと補強(ビルドアップ)指導を前半・後半でそれぞれ約1時間ずつ体験するかたちとなった。私は「前半:高橋さんの指導/後半:西村コーチのビルドアップ指導」チームに加わり、いよいよ練習がスタート。
高橋さんはまず、「歩くことが走ることにつながる。歩くことで身体が温まって、確実にいい走りにつながります」と、歩くことの重要性を説き、腰を高い位置にキープし、姿勢を意識しながらウォーキングをする大切さを説明。走りにきたのに歩くのか……と思ったのもつかの間、言われたとおり歩くのはなかなか難しく、自分の歩き方の悪い癖を知らされた。その後、ウォーキングの姿勢をイメージしながら軽いジョギングをすることで、負担がかかりにくい、正しいフォームを学ぶことができた。
説明を聞いた後、皆でウォーキングの練習。線の上をまっすぐ歩くことでがに股や内股など自分の歩き方の癖を認識
次に、もも上げといった、足を上げて走るための基礎練習が行われた。「足をあげるイメージを持っておくことが、今後の走りに大事」(高橋さん)だそうだ。私は陸上部時代にこうした練習はしていたのだが、高く腿を上げる"もも上げ"は、上体がやや後ろに反ったり、あごが上がってしまったり、ももがしっかり上がっていない"もも上げ"になったり、と初心者にはやや難しく、不恰好な動作になりがちだ。しかし、参加者の人たちが姿勢も早さも申し分のない"もも上げ"をしていたので、レベルの高さに驚いた。同スクールに参加者に「以前からこうした練習を行っていたのか」という質問をすると、「やったことない」という答えばかりが返ってきたので、日々のランニング練習の賜物というべきなのかも知れない。
もも上げ練習。高橋さんも「みんなすごい!」と絶賛する動きの参加者たち
その後、指導は腕の振り方や足の上げ方、姿勢など長距離を走るマラソンならではの"フォーム"のアドバイスが行われた。「私はいつも練習前に腕振りの練習を1,000回していたのですが、結局自分のフォームには反映されませんでした(笑)。でも、教科書に載っているフォームがいいということではなく、どういうことに気をつけたらいいのかを知るためにこうした練習が大切なんです。全てを取り入れる必要はなく、できそうなところだけを身につけてください」こう言ってもらえると、今までのやり方や自己流のフォームを無理に変えることなく、応用できそうだ。
教わったことを取り入れながら走ると、以前より速く走れるようになった気分になる。そんな練習の最後に、高橋さんが2001年のベルリンマラソンで打ち出した、当時の女子世界記録2時間19分のスピードを体感しようという企画が! 企画は、参加者が100、200、300メートル地点に分かれ、それぞれ100メートル分だけ"2時間19分ペース"で走るコーチと併走するというものだが、参加者の高揚感が一気に高まったのは言うまでもない。私も最後の300メートル地点にわくわくしながら待機。2時間19分というと100メートルは19・20秒ペースで走る(400メートル78秒ペース)ことになるのだが、走ってみると、やはりマラソン感覚のスピードではない。このスピードで42.195kmを完走するなんて……。「普段の練習では、400メートルを70秒ペースで走るトレーニングをするので、2時間19分で走りきれた時というのは、実はジョギング感覚なんですよ」と高橋さん。プロランナーのスピードとレベルの高さに感動をおぼえた瞬間だ。
フルマラソン2時間19分ペースで走るコーチと併走する参加者たち。なかには「いけるところまで」と100メートル以上走っていた人も
後半は、西村コーチによるビルドアップと疲労回復に結びつくストレッチ法を教わった。西村さんによると、マラソン中にわき腹が痛くなる現象は、実は腹筋の強化で大分解消されるのだという。また、腹筋はそれぞれ強化する部位によってメニュー法が異なるそうで、様々な腹筋の部位に効く練習法が紹介された。私は悲しいことに、練習法のメニューをこなせず、筋力のなさを痛感するハメとなったが、確かにこの練習をできるようになれば、ランニングに必要な筋肉がバッチリつくに違いない。そのほか足やお尻、バランス感覚強化の練習法を伝授していただいた。
なんなく筋肉強化メニューを披露する西村コーチだが、これには参加者もひと苦労。「キツイ」「できない」という声もちらほら
最後もやっぱり"Qちゃんスマイル"--参加者は大満足
炎天下であることもすっかり忘れて、あっという間に過ぎた約3時間のスクール。指導者の高橋さんは、「すごくやる気のある皆さんで、積極的に取り組んでくださり、充実した良い時間を過ごさせていただきました。本当に楽しかったです」と教えきった充実感を口にした。
終了後、参加者に今日の感想をたずねると、「Qちゃんの教え方が上手でわかりやすかった」「他のコーチや先生が言うより、金メダリストの言うことなら素直に聞ける(笑)」「ルームランナーだったが、これからは外で走りたい」「Qちゃんのような筋肉美に憧れる! これからも頑張りたい」といった、セミナーの満足感やランニングへのモチベーションUPにつながったという意見ばかり。個人競技のランニングだからこそ、コーチに教わり、"仲間"と一緒に走る今回のセミナーは有意義な体験となったのかもしれない。
「ランニングに関する質疑応答」では、ランナーならではの相談が続出
今後、同スクールは、仙台(6月21日)、大阪(6月28日)、福岡(7月5日)、愛知(9月12日)に開催される予定だ。すでに申込みを締め切ったスクールもあるが、有名コーチによるランニングスクールの開催なども随時告知されているので、興味がある方は専用Webサイトを覗いてみたらどうだろうか。
スポンサードリンク
